PSYCHOLO GARDEN

店員さんに顔を覚えられるのが恥ずかしい理由とは?


行きつけのカフェや、コンビニがある人に起きがちな問題。

いつもいる店員さんが…

自分のことを覚えていそうで、恥ずかしい!

この感覚に共感できる人、いませんか?

本当は、同じ商品を注文したいのに、「あの人は、またアレを注文するな」と読まれていそうで恥ずかしいので、あえて別のものを注文した、なんて経験はないでしょうか?

あるいは、「また来た!」と思われるのがなんとなくイヤで、本当は一番行きたいのに、あえて別の店に行くことを選んだり、常連と思われたくなくて、足を運ばなくなってしまったり…。

別に、悪いことをしているわけでもなければ、恥ずかしいことをしているわけでもないのに、どうして人間は、店員さんに顔を覚えられていることに対し「恥ずかしい」と感じてしまうのでしょうか?

心理学的な観点から分析と考察を行い、さらにはこの問題の解決策についても解説を行っていきます。

目 次

  1. 戦術を読まれると命取りになるという本能が影響
  2. 恋愛の相手に飽きられたくないという本能が影響
  3. 期待通りに行動すると身分が低いように錯覚する
  4. 解決策

戦術を読まれると命取りになるという本能が影響

人間は、大昔から狩猟や戦争を経験してきました。そのDNAが受け継がれているため、本能的なレベルで、相手に「自分の行動を読まれる」ということに対し、ついつい不快と感じてしまう傾向があるものと思われます。

本来であれば、行動パターンを相手に知られてしまうことは、非常に危険で命取りになってしまうわけです。だからこそ、現代においても、相手に「またあれだな」と思われてしまうことは、人間にとって非常に不快で恥ずかしいこと、という認識になってしまうのでしょう。

恋愛の相手に飽きられたくないという本能が影響

人間は、恋愛をすることによって種を保存し、子孫を反映させてきました。そこで発動してしまうのが、「ワンパターンな行動を取ることによって、相手に飽きられてしまいたくない」という本能です。

「またあのパターンか…」と思われてしまうようだと、異性に刺激を与えることができず、パートナーとして選んでもらえる可能性が低くなる…、といった心理が影響し、つい本能的に、期待されているのとは違う行動を取りたくなってしまうものと推察されます。

期待通りに行動すると身分が低いように錯覚する

人間は、昔から独自のヒエラルキー構造を作ることによって、社会を反映させてきました。

人よりも優れた遺伝子を持っていると認めてもらうためには、その中で出来る限り高いポジションにつかなくてはなりません。

そんな状況において、相手の期待通りの行動をしていると、ヒエラルキーの中でも自分は低い方のポジションにいる人間という感覚になってしまうわけです。

だからこそ、人間は店員さんの「またあれをするぞ…」という期待に対し、その期待を裏切るような行動を行いたくなってしまうと推察できるわけです。


店員さんに顔を覚えられ、行動パターンを把握されていることに対し、「恥ずかしい」と感じる理由を考察した結果、上記のようなことが挙げられました。

さて、ここからが本題ですが、恥ずかしいという感情をなくすためには、どうすれば良いのでしょうか?

誰でも、本当に行きたい店へ行って、本当に注文したいものを注文したはずなので、こちらでそのための考え方を身に着けて行ってください。

解 決 策

1. 単なるバグだと考える。

上記で解説した通り、「恥ずかしい」という感情は、人間の本能や潜在意識が生み出す副産物であり、本当に恥ずかしい行動を取っているかというと、全くそんなことはないと、自分自身に言い聞かせましょう。人間に特有の、単なるバグのような現象だと考えれば、恥ずかしさは消えるかもしれません。

2. 相手も同じ気持ちだと考える。

恥ずかしいと感じているのは、相手も同じかもしれない…、と想像してみてください。あなたが「あの店員さんに、あだ名をつけられてるかも…」と想像し、恥ずかしい感情を抱いているのと同じように、相手の店員さんも「あのお客さん、あだ名つけてそうって思ってるんだろうな…」なんて想像を膨らませ、密かに恥ずかしさを感じているかもしれません。そう思ったらお互い様なので、なんとなく気持ちが楽になりそうではないですか?

3. 恥ずかしさに打ち勝つ試練だと考える。

店員さんに同じものを注文することに対し、恥ずかしさに打ち勝つための訓練だと思ってしまうのも1つの方法です。この恥ずかしさを克服できたら、人生のステージを次に進められる、というように。舞台に立つことや、人前でプレゼンをすることが、人生においては時折求められるわけで。そんな時、恥ずかしさを克服することに慣れていれば、堂々と振る舞うことが可能になるわけです。


さて、ここまで店員さんに顔を覚えられていたとしても、恥ずかしいと思わずに堂々と振る舞えばいいというスタンスで語ってきましたが、本当にストレスを感じるほどの恥ずかしさを抱いてしまうのであれば、実際にその店を避けるというのもアリではないかと思います。

あなたが、それほどまでに恥ずかしさを感じるのだとしたら、そこには何かしらの潜在意識からの重要なメッセージがあるのかもしれません。無理をしてまで、自分らしい行動を貫かなくてもいいでしょう。あくまでも一番、ストレスがなく、楽で心地よくいられる行動を選んでください。

もしかしたら、その結果、もっとよい店に出会えたり、もっとよい商品、メニューに出会えることがあるかもしれません。

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